私のコーヒー好きは両親譲り

私のコーヒー好きは両親譲り。

特に母は「コーヒーに砂糖を入れるなんて邪道」と言う人で、私も小学校の高学年にはブラックで飲むのは平気だった。

 

母はインスタントも嫌いで、わざわざデパートのコーヒー売場で買っていたし、ここ数年は「ここの豆が美味しいのよ」とお気に入りのお店を見つけて、コンパクトな白のグラインダーで豆から挽いて淹れてくれた。

私も帰省の時には、必ずお気に入りのお店の豆をお土産にしていた。

母の好きな、少し酸味のある豆をいつも選んで。

 

そんな母が、今年の桜の開花を待たずに亡くなった。

あまりにも突然だった。

私は形見に、母が使っていた白のグラインダーを引き取った。

あと、私がお土産に買った、未開封のコーヒー豆も。

きっと母は勿体なくて開けなかったのかな…母らしいな。

 

単身赴任が長かった父は、インスタントコーヒーでも問題無いと言う。

でも父が帰ってきた時、母は必ず毎朝豆を挽いて、父にコーヒーを淹れていた。

朝だけじゃない、昼食後、お土産のお菓子を食べる時、焼物集めが趣味だった母のお気に入りのカップで出してくれた。

 

私の結婚した夫も大のコーヒー好きで、母と同じように豆を挽いて淹れてくれる。

少しこだわりが強い、我が家のコーヒー担当。

でもそろそろ、私もコーヒー好きの夫に手ほどきしてもらって、母のように大切な人のためにコーヒーを淹れようかな。

その時は、白のグラインダーで豆を挽こう。

 

ほぞ

フクオカコーヒーフェスティバル実行委員会

2018 © Fukuoka Coffee Festival. All Rights Reserved.