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長崎の小さな離島で喫茶店を営んでいます

私の実家は壱岐という長崎の小さな離島で喫茶店を営んでいます。

父と母が私が生まれる前から始めたお店で、初めはスーパーの二階で場所を借りて営業していました。

私が小学生の頃、学校が終わって家には帰らず、お店に行ってアイスクリームを食べたり、店内に流れてる音楽を聴きながらカウンターで宿題をするのが大人になった気分でその時間がすごく好きでした。

たまに父が母に内緒で街の喫茶店に連れて行ってくれてクリームソーダを一緒に飲んだりもしました。

 

私が16歳の頃、別の場所に移ってお店を建ててそこで営業することになりました。

その頃、父は癌に侵されていました。何度も手術をしていたので大丈夫かなと心配になりました。

 

私は高校卒業後すぐお店を手伝うことになりました。

そして私がお店を手伝いだしてから少し経った頃、父が突然高熱を出し病院に入院して2ヶ月ほどで亡くなりました。

仕込みもほとんど父に頼っていたので、亡くなった後は母と 2 人で父の残したレシピを見ながら一生懸命やってきました。

前のお店のころから来てくれるお客さんもいて、頑張って!と声をかけてもらって励まされて泣いたりもしました。

私は父の残したお店の為とお客さんの為に何か新しいことや同時に自分の挑戦したいこともしていこうと思いました。

 

しげまつ かなこ

フクオカコーヒーフェスティバル実行委員会

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