私はコーヒーの香りがとても大好きです。
なぜかというと、母の姉である私の叔母 さんは毎朝コーヒーを入れる事から 1 日が始まります。
子供の頃、母と妹と叔母の家に泊まりに行くと必ずその香りで目覚め、その朝がと ても好きでした。
母は私が 16 歳の時に亡くなり、今では叔母の家に泊まりに行く事もなくなりました が、コーヒーの香りが漂って来るたびに、その朝の事を思い出し幸せな気分にさせ てくれます。
初めて飲んだコーヒーは母と行った喫茶店のウインナーコーヒーでした。
上の甘いクリームが美味しくて、スプーンですくって食べたのを覚えています。 どちらも母との思い出で私には大切な記憶です。
父から母もコーヒーが好きだったぞと聞くと私がコーヒーを愛してやまない理由が ここにもあるんだなと思いました。
林 加代子