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untitled-大渕 静江

私が、コーヒーをよく飲むようになったのは、新幹線の仕事をしてからです。

朝の通勤の時間に、サラリーマンの方は、必ずコーヒーを飲む方が多かったのです。 なぜ、この人たちは、こんな苦いものを好んで飲んでいるの?コーヒーを飲むと どうして、ひと眠りするの??

そんな気持ちを理解するために、飲みはじめました。

 

始発の、7 時過ぎ、コーヒーとサンドイッチが飛ぶように売れる。まずは、たっぷり のミルクと砂糖とサンドイッチを一緒に頂きました。なんとなく解ってきましたが、 車班長になった時、ホッと一息つきたい、朝のつかの間のひと休み、その心境がわかりました。

 

それからは、職場が変わってからも、会社に少し早めに着いて、ブレイクタイムを 味わうようになりました。

 

 時とともに、色々な味を楽しむようになり、その時の気分で今では、味わうように なり、今では、自宅で簡単にウチカフェと称して楽しんでいます。

 

原産地、焙煎、器具によって様々景色、入れ方ひとつで変貌をみせるコーヒー。奥 が深く、カップでも、また気分も変わります。

 

せっかく、たてたコーヒーをそのまま、ゼリーにしてみたり、アイスを浮かべたり、 色々な物を入れて見たりと、変化を楽しんでいます。

 

最近では、豆乳を入れて、ミルクがわりにいただく事が多くなりましたが、人生が 豊かになりました。

 

これからも、コーヒーに変化をつけながら、日々の人生をより豊かに暮らしていき たいと思います。

 

大渕 静江

たしかに新幹線も飛行機も、乗るとどうしてもコーヒーが飲みたくなります。 昔に比べて、今ではいろいろなコーヒーの楽しみ方がありますが、やっぱり新幹 線では私はブラックコーヒーです。そんなことを考えました。

 

藤原 智美 ( 第 107 回芥川賞受賞作家)

フクオカコーヒーフェスティバル実行委員会

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